教会月報 巻頭言

2025年1月​​​​​​

明けましておめでとうございます

主任司祭 ダニエル 李 昇倫

 明けましておめでとうございます

 あっという間に一年が過ぎ、新たな一年を迎えることになりました。
新年を迎え、私たちは各自それぞれの心を持ちます。
ある方は過ぎ去った一年を振り返っての反省を、ある方はこれから迎える一年に対する期待と決心を。

 ここで私たちが覚えておくべきことは、時間とは有限な存在が持つ概念です。
神様には時間という概念は必要ありません。
永遠の中にいらっしゃるからです。
永遠の中で私たちが追求しなければならないのは、過去を見つめる後悔ではありません。
だからといって、まだ訪れてない未来を心配する必要もありません。

 私たちが自分でコントロールできる時間はまさに現在です。
それが神様が私たちに与えられた唯一の時間です。

 英語に「present」という言葉があります。
「プレゼント」はかなり慣れている言葉ですが、この言葉には二つの意味があることをご存知でしょうか。

 「現在」という意味と「贈り物」という意味!

 「現在」こそ、神様が私たちにくださった最も大きな「贈り物」になのです。
「現在」をどう過ごすかによって、来年の今頃、私たちに訪れる心と気持ちは違うでしょう。

 一年という時間は、人間が作った時間の基準です。
神様が私たちに与えられた「時間」という「贈り物」。
贈り物は相手の心を温め、幸せにするものです。
時間という贈り物が私たちの心を温め、幸せにさせるのでしょう。
そして、私たちがその時間を忠実に豊かに使ったとき、温まる心と幸せの心はさらに大きくなるでしょう。

 新年を迎え、新たな計画を立てる方も多くいらっしゃると思います。

 いつもの話ですが、今年は忘れずにこれだけは皆さんの心の中に刻んでいただきたいことがあります。
真理(神様のお言葉)以外に当たり前なことはただ二つしかありません。

 「感謝すること」と「罪を犯さないこと」

 私たちに与えられた時間の中で、この二つさえ守れば、私たちの新しい一年は過去のどの一年よりも貴重な時間になるでしょう。
これこそ、神様が「贈り物」としてくださった「現在」を忠実に生きることになるからです。

 この一年を送る皆さまが「今年一年よく過ごした」と振り返ることができることを願います。