2022年4月
過去を振り返る
ペトロ 梅原 彰 神父
私は司祭叙階後、香里教会で5年助任司祭として働き、その後千里ニュータウン教会で12年、司教館で6年、香里教会で10年、高槻教会で8年、夙川教会で15年9ヶ月の司祭生活を送りました。
この度、司祭異動により、ドムス・ガラシアへ移ることになりました。
一抹の寂しさを感じます。
司祭生活の引退です。
人は誰しも、生まれる時があり、成長する時があり、亡くなる時があります。
私も今年83歳になり、今まで司祭として生きてこられたことを感謝しています。
私が司祭叙階の秘跡を受けた時、ある方から「司祭になることは難しいが、司祭を続けることはもっと難しい」と言われました。
振り返ってみると、私も司祭生活の中で色々な誘惑があり、倒れそうになることもありました。
しかしこうして引退を迎えると、神の恵みと多くの方々の祈りと励ましにより司祭職を全うすることができて感謝の気持ちで一杯です。
神に感謝するとともに、皆さん方に心よりお礼申し上げます。
私の至らなさのために心を傷つけたり、躓(つまず)かせたりすることも多々あったと思います。
心よりお詫び申し上げます。
今後は直接宣教司牧することはないと思いますが、せめて祈りを通して、皆さま方に恩返ししたく思います。
私は子どもの頃、父を5歳の時に亡くしたこともあって、人はなぜ死ぬのだろうか、亡くなった父に会えるのだろうかと色々な疑問を持ちました。
そうした時、ある外国人の神父様に出会い、毎週1回、キリストの話を聞き、生きる希望と勇気をいただきました。
人は生きるに値することに気づき、大きな励ましを得ることができました。
まだ洗礼を受けていなかったにもかかわらず、私も司祭になってキリスト教を知らせたいと思ったのです。
大阪小神学校に中2の時入学し、東京大神学校において養成を受け、司祭に叙階されたのです。
私は司祭になったことを心より感謝しています。
皆さんも私のことを忘れないで、私のためにお祈りください。
ご略歴