教会月報 巻頭言

2020年3月​​​​​20日​

メッセージ

夙川教会の信徒の皆さん

 新型コロナウィルスによる新型肺炎の感染が全世界に広がり、多くの人々が亡くなり、また感染者も増え、皆さんも不安な日々をお送りのことと思います。
教会の長い歴史の中で、日曜日の公開ミサが中止になるということは初めてのことと思います。

 私たち司祭は、個人として毎日ミサを皆さんのためにお捧げしていますが、信者の皆さんにとって、ミサに与れず、ご聖体拝領ができないことに、さぞ寂しさを感じておられることと思います。
この感染が一日も早く終焉することをお祈りするばかりです。

 私は今回の災いはある意味で神様の人類への警告ではないかと思います。
現代、人間は人間の知恵を使って何でもできるという傲慢に陥って、神を忘れ、神のみ旨を無視し、自由奔放に生きています。
しかし、新型コロナウィルスのような細菌にさえ打ち勝つことができないのです。
私たち人間は、神がおられ支えてくださっているから生きることができるのです。
ですから、もう少し神に敬意を払うよう呼びかけておられるのではないでしょうか。
私たちキリスト者もこれを契機に、この四旬節受難節を、回心し、祈りと犠牲、愛の業に励み、主を賛美し感謝を捧げて過ごしましょう。 

 皆さんの心身の平安をお祈りします。

主任司祭 梅原 彰