2019年7月・8月
大阪教区再宣教150周年の終わりにあたって
エリック・バウチスタ・デ・グスマン神父
この間、教区から巡礼証明書、記念のキーホルダーと記入済の巡礼記念手帳が届きました。
わたしは大阪教区の中で大阪教区再宣教150周年記念巡礼を終えた309人目です。
夙川教会、レジオマリエ(阪神クリアといくつかのプレシディウム)や記録保存班など、様々なグループが、この一年、いくつかの巡礼旅行を企画してくださったおかげで、わたしも12ヶ所の巡礼指定教会を訪ねることができました。
本当にありがとうございました。
6月16日(日)、大阪カテドラルで行われた再宣教150周年感謝ミサをもって大阪教区再宣教150周年記念の一年間が終わりました。
しかし、わたしたち大阪教区は、ムニクウ神父様をはじめ、今まで150年をかけて大阪教区のために頑張ってくださった宣教師、聖職者、信徒の皆さんの努力に感謝しながら、未来に向けて再出発をします。
大阪教区で再宣教が始まる前に、禁教令があり、その結果、司祭不在の状態で、信徒の皆さんは約250年の間、ミサをはじめ、秘跡をいただくことができませんでした。
当時の皆さんは、神様のお恵みをどれほど求めていたことでしょうか。
長い間、神様から離れている感じがしていたのではないかとわたしは思います。
特に、ミサに与れないということは、ご聖体からの恵みと力をいただけないということなのです。
今のわたしたちはそのような状態に置かれていないので、多分、当時の皆さんの願望を想像できないと思います。
今のわたしたちには宗教の自由があり、ミサはラテン語ではなくそれぞれの国の言語で行われており、交通の便も良い時代に生きています。
今はどんな秘跡でも、自由に、簡単に受けることができます。
というわけで、今のわたしたちはこの貴重な機会を無駄にしてはいけません。
ミサをはじめ、秘跡に与り、教会の勉強会や他の活動にぜひ積極的にかかわりましょう。
特にミサは、できるだけ毎日曜日に与りましょう。
一週間分の必要な力と恵みはキリストのご聖体からいただけるのです。
そして、司祭との交わりもできるので、聞きたいことや相談したことやお願いしたいことを、ぜひ司祭に伝えましょう。
司祭はできる限り、皆さんを支えます。
また、今、大阪教区に枢機卿様がいらっしゃるということも、大きな恵みです。
身近に枢機卿様が存在していることは、教区のわたしたちにとって大きな喜びです。
そして、今年は、フランシスコ教皇様が来日される予定です。
禁教令が出ていれば、この教皇様のご訪問も絶対に無理ですから、今のわたしたちは幸いです。
全世界のカトリック教会の司牧者である教皇様に出会えるのは、信者の励ましにもなり、神様の愛といつくしみを実感する機会です。
ぜひこの機会を有意義に使いましょう。