2015年2月
病人のための祈り
助任司祭 グエン・クォク・トゥアン
毎週火曜日と金曜日に、私はレジオ マリエの皆さんと一緒に病人訪問をしています。
家庭や老人ホームにおられる高齢者の方、また病院で治療を受けておられる方のためにご聖体を運びます。
訪問先でともに祈ったり、分かち合ったりしながら、病や年をとることに思いを寄せます。
社会的な観点から見ると、病人や高齢者の方々は狭い範囲で社会生活を送っています。
老人ホームや病院(病室)がすべてです。
外の社会との繋がりは、テレビやラジオの情報だけで、交流は職員やお見舞いに訪れる方だけです。
しかし、信仰の観点から言うと、病や高齢で教会まで足を運ぶことができなくなっても、信仰共同体との繋がりが保ち続けられるよう、教会は霊的なお世話をしています。
毎年2月11日は「ルルドの聖母」の日で、全世界の病者のために祈ります。
では、なぜ「ルルドの聖母」の日が病者のための祈りの日となったのでしょうか。
それは、イエス・キリストが病に苦しんでいた人に対し、特別なかたちで慈しみを示し、また聖母の取り次ぎによって聖母も子どもである私たちに癒しの恵みをくださるからです。
教会は2月2日に「主の奉献」を、2月11日に「ルルドの聖母」を祝います。
「主の奉献」の日、マリア様は神殿でご自分の子イエスを捧げられました。
教会の母、私たちの母であるマリア様は、今日も私たち一人ひとりを神様に捧げてくださるでしょう。
聖母マリアの取り次ぎによって、病に苦しんでいる兄弟姉妹が、慰めを見出し、力を与えられ、神のみ旨を実感することができますように祈りましょう。