教会月報 巻頭言

2012年9月​​​​​​

み言葉に魅せられて

コーナン・ミシェル神父

 主日の朗読テキスト「聖書と典礼」の最後のページに「今週の聖書朗読」の欄があります。
そこで私たちは毎日のミサで読まれるみ言葉を見つけることができます。
この毎日の朗読部分の聖書を開けて読んでくださるようにお勧めします。

 聖書の読み方はたくさんあります。
専門的に背景を研究しながら読む、感じたままにとにかく読む、好きなところを繰り返し読む、等など。

 このたび、私は毎日聖書に親しむ読み方を紹介してみましょう。
まず聖霊にみ言葉を味わえるよう祈ります。
そして「毎日の典礼」のその日の聖書の3箇所(第一朗読、答唱詩編、福音)のうち一つを選びます。
声を出して読んでもかまいません。
祈りのうちに読むと聖霊が働いてくださるでしょう。
選んだ箇所を読んだのち、残りの部分を読んでみると、そのつながりが見えて今まで感じなかったこと、考えなかったことの解釈を思いついたりして、「ああ、そうか」という心が照らされるような経験をするのです。

 主の祈りで「わたしの日ごとの糧を、今日もお与えください!」と唱える私たちの願いには、このような霊的な糧も含まれているのです。
毎日少しずつ聖書を読むうちに、不確かさではなく神に大事にされているという安心感で心が変えられます。
私たちを導いてくださる聖霊の働きによって、人生の目的、キリスト的価値観、自分に対する神様の期待などを発見して、きっと、キリスト者として生きる喜びを見出すことができるでしょう。
そして信仰をいただくと、周りを神様の目でみわたせるようになるでしょう。
聖書は生き生きとした神のみ言葉です。
是非、教会の勉強会で、家庭のうちに、あるいは個人的に聖書を読む習慣を身につけてみてください。