2012年5月
光を受けて、光となって
コーナン・ミシェル神父
荘厳な復活徹夜祭の夜、12名の大人の方々が洗礼の恵みを受けられました。
深くイエス様に結ばれて私たちの兄弟姉妹になりました。
この式の初め、復活のろうそくから私たちは自分のろうそくに火をいただきました。
その時、私たちの心はイエス様の永遠に消えない光に照らされ愛の輝きをいただくのです。
ろうそくを掲げてゆっくり聖堂の中に入るとき、“あなた方も今生きている社会の中に福音的な光となりなさい”と言う呼びかけを感じずにはおれなくなるのです。
最初に復活されたキリストの訪れを受けたのは、弟子ではありませんでした。
過去の罪を許していただいたマグダラのマリアだったのです。
“私の兄弟たちの所に行ってこう伝えなさい”(ヨハネ20章17節)と、マグダラのマリアを福音に派遣されます。
キリストに許され愛を知ったから、キリストの復活を伝える人に変えられ派遣されるのです。
私たちは、自分が生きている環境の中にキリストの復活による希望を伝えるべきではないでしょうか?
色々な国で政治的紛争によって復活祭のミサに与ることのできない司祭・信徒がいます。
東日本震災や原発の多くの被災・被害者がいます。
しかし私たちの身近な所にも苦しんでいる方がいるのではないでしょうか?
愛の訪れを必要とする方が、希望を失っているかもしれません。
50日間の喜びの復活祭・聖霊降臨までよく祈って、小さなことにも主の復活の証人になれるような愛の光になりたいものです。
そうすれば復活の大きな喜びが湧き出て、本当の幸せを感じることができるようになります。