2012年3月
お世話になりました!
マルセリーノ 春名 昌哉 神父
このたび、大阪教区の人事異動により神戸西ブロックに転任することになりました。
二年間、神さまの恵みと皆様の支えによって歩んでくることができました。
心より感謝いたします。
ただ、手話の勉強会など最近始めた集まりもあり、それについてはとても残念に思っています。
せっかく始めた集まりですのでいくつかのものは何とか継続していけたらと思っています。
司祭に叙階されて初めての任地が夙川でした。
田舎の小さな教会出身である私にとって、戸惑うことがあったのも事実です。
小さな教会ではすべての信者さんの顔と名前が一致しますが、夙川ではなかなか名前が覚えられない、顔と名前が一致しないなど、皆様にはご迷惑をおかけすることもあったと思います。
しかし、この二年間は私にとって素晴らしい体験になりました。
司祭は多くの人々の祈りに支えられていることを実感することができました。
これから新しい任地に移りますが、この気持ちを忘れることなく司牧活動に当たっていけるよう努力していきます。
今、私たちは四旬節を過ごしています。
キリストの受難を黙想すると共に、自分の犯した罪と向き合い回心の道を歩む時期でもあります。
また洗礼志願者の方々には受洗のための大切な準備期間になります。
言わば、私たちの信仰の初心に立ち返る時期です。
自らの心と向き合い、自分の犯した罪を認める…… それは簡単なことではありません。
むしろ避けて通りたいものでしょう。
しかしキリストの十字架を思うとき、私たちはこの道を避けて通ることは出来ません。
初心に返って、神に従う心を新たにする必要があります。
そして私たちはまた一歩、キリストに近づくことが出来るようになるのです。
夙川での残された日々もわずかになりました。
どこに行ったとしても司祭として、信者として感じた初心を忘れることなくがんばっていこうと思います。
本当にお世話になりました。
ありがとうございました。