2010年7月・8月
リジューでの不思議な出会い
コーナン・ミシェル神父
先月のフランス巡礼で、リジューでは“巡礼者の家”に泊まりました。
簡素な設備でしたが、私たち巡礼者のために、家庭的な美味しい食事をもてなしてくれました。
思いがけないことでしたが夕食後その家の若い女性たちが、バイオリンとギターの伴奏で、フランスやベトナムの聖歌を歌ってくれたのです。
私達も日本語の聖歌を歌って歓迎の歌に応えました。
このやり取りに宿泊中の中学生から大きな拍手を受けました。
翌日、夕食後またアフリカのドラムも入って聖歌のやりとりをし日本のお土産を差し上げ、代表のベトナム人女性に会について説明してくれるようにお願いしてみたのです。
1960年頃フランスで創立された、シスターでないけれども誓願を立て仕事をしながら、色々な国で神様の栄光を歌い福音宣教を目指して働く女子宣教会の会員でした。
泊まったところはその会の修練所だったと彼女は説明をしてくれました。
彼女達はベトナム人やアフリカ人、まだ若く10代20代。
質素な彼女たちの歌声は、神様によって生かされたという信仰によるものでしょう。
小さき人々を愛する神の家の温かさで包み込まれたかのように感じました。
代表者の背の低いベトナム人の色豊かなドレスも、背の高いアフリカ人の一枚の明るい服も対照的でしたが、微笑む彼女たちに純粋な信仰の深さを感じました。
志願者は、フランスで修練しローマで2年間養成を受けた後、パリ・ミッション会会員と同じように、自分の選んだことのない国へ派遣されるのです。
南米・アジア・アフリカへ歌いながら、労働者として、主の愛を伝えようと目指しています。
難しい使命ですが、素晴らしいと感じました。
代表は日本人を募集すると笑いながら言いましたが、それは本音だったでしょうね。
私は、深い印象を受けて、その目的のために祈りたいです。