教会月報 巻頭言

2008年5月​​​​​​

聖霊降臨、過去だけではなくこれからも

 グイノ神父様からのおくりもの

 聖霊、来てください!
 信じる人の心を満たし、あなたの愛の火を燃やしてください!
 (聖霊降臨の続唱)

 大阪人は"もうかりまっか?" "ぼちぼち" と言って挨拶を交わすそうです。私たち信者が"燃えているか?" と挨拶をされたら・・・。

 先月、芦屋教会で松浦吾郎司教様のもと、合同堅信式が盛大に行われました。甲子園・芦屋・夙川の三つの小教区より、大人子供57名の心が聖霊の恵みで満たされました。感動しました。日本のカトリック教会は死にかけていると嘆く声を耳にすることがありますが、芦屋教会のように、侍者がいっぱい・聖歌の高く響く・心を一つにして信仰宣言を唱える信仰共同体は、とても元気という強い印象を受けたのです。

 松浦司教様が一人一人に”聖霊を受けなさい”とおっしゃるとき、各々の頭の上に聖霊降臨のときに現れた炎のような舌はありませんでした。異言で祈るとか,病気をいやすとか、聖霊刷新による特別の賜物を受けた風でもありませんでした。
ただ、そのとき、神様を賛美したい。キリスト様の愛を伝えたい、心の喜びを他の人と分かち合いたいという気持ちが、生じたのではないでしょうか?聖霊によって各々の心がわからないうちに変えられるのです。聖霊がその人のうちに働き、キリスト様のうちに生きる喜びが、あふれ出てくるのです。聖霊からいただく喜びの心は、強く美しい実を結びます。いただいた喜びで元気な信仰の証し人になりましょう。

 キリストの教会、私たちの教会は生き生きとしている、聖霊の働きによって! 私たちの協力を期待しておられる神様のために、”燃えているか?”の挨拶に、”ぼちぼち”ではなく、”もちろん、よう燃えているぞ!と答えたいものです。

コーナン・ミシェル 神父