教会月報 巻頭言

2008年3月​​​​​​

復活祭:世界の春。

 恋人よ、美しいひとよ、
 さあ、立って出ておいで。
 ごらん、冬は去り、雨の季節は終わった。
 花は地に咲きいで、小鳥の歌うときが来た。
 この里にも山鳩の声が聞こえる。
 いちじくの実は熟し、ぶどうの花は香る。
 恋人よ、美しいひとよ
 さあ、立って出ておいで。
 岩の裂け目、崖の穴にひそむわたしの鳩よ
 姿を見せ、声を聞かせておくれ。
 お前の声は快く、お前の姿は愛らしい。
 雅歌2:10-14

 聖書の雅歌の著者にとって春の更生が詩の最高のインスピレーションです。あの当時まだ人間の社会が深く自然と結び付けたので自然のリズムによって生きていた。けれども私たちも、現代の人間なのに、春の魅力を無視することがなかなかできません。特に春との復活祭の結び付きを気付くのを避けることができません。実は、復活祭の日にちは春分によって決められています。こういうわけで、最初の教会によると復活祭が世界の春として描かれていました。春に自然は目が覚めて、起きて、息をして、走ります。同じように私たちの世界は復活祭にイエス様の復活を通していのちの意味に目が覚めて、聖霊によって起きて、新しくて止まられない命が始まります。

 復活したイエス様との出会いの話の中でペトロとヨハネと夫人たちがみな走っています。復活前の世界と復活後の世界が全然違うから。全部変わりました。復活後の世界にはいのちと意味と目的があります。冬の暗闇がなくなりました。イエス様の光は私たちの世界を照らしています。救われた人間がイエス様の光の中で走っています。悪が負けました。これから悪はこの新しく走っている世界を止められません。

 この復活の大きな喜びは鳥の歌のようにみなに告げ知らせるべきです。キリスト者は春の花のように香るべきです。実を結ぶべきな季節になりました。聖霊をたっぷり呼吸してイエス様である道を一生懸命走りましょう。

ジョヴァンニ 神父