教会月報 巻頭言

2007年6月​​​​​​

教会の使命

 昇天の主日から教会はいろいろの特別で大切な日曜日を祝います。主の昇天、聖霊降臨、三位一体、キリストの聖体を祝います。というのは、教会が昇天からクリスチャンを強めるためにいろいろの祭日を祝うからです。

 なお、なぜ教会がイエスキリストの昇天からこれらを強調するのかを話を通してもっとはっきり説明したいと思います。

 Giacomo Pucciniはとても有名な作曲者でした。たくさんの有名な作曲者の先生でした。作曲したOperaはLaBOhemeとかMadame Butterflyです。けれども、一番有名なOperaはTurandotです。

 このOperaを作曲しはじめた時、Pucciniは病気になりました。
癌でした。
pucciniはこのことを知った時、Turandotを終えるために毎日休まずに働いていました。
弟子達はPucciniに休んでくださいと言っていましたが、Pucciniは全然休みませんでした。
死ぬ前にPucciniは弟子達に死んだら自分の代わりにTurandotを完成するように願いました。

 PucciniはまだTurandotを完成しないまま死んでしまいました。
それから弟子達は集まってTurandotを完成しました。

 2ヶ月後、初めて劇場でTurandotが行なわれました。
その時の指揮者はPucciniの一番優れた弟子でした、つまりArturo Toscanini。
(TOSCaniniはクラシックミュージックの歴史の中で一番優れた指揮者でした。)

 コンサートはとてもよかったのですが、急にToscaniniは音楽を止めて泣きながら聴衆に向かって言われました
「亡くなる前にここまでPuccini先生はこのOperaを作曲しました。」
すると、劇場はしんとするほど静かになりました。
2分後、Toscaniniは涙をハンカチで拭いて言われました
「けれども、Pucciniの弟子達は作曲を完成しました。」
ミュージックが終わったとたん聴衆は長い間拍手を送りました。

 私達は同じようにしています。
イエスキリストは作曲を終わらないままなくなりました。
けれども、イエスキリストは弟子達に作曲を完成することを求めました。
だから、今私達(カトリック教会)の使命はこの作曲を完成することです。
この使命ができるようにがんばりましょう。

ジョヴァンニ 神父