教会月報 巻頭言

2006年12月​​​​​​

これがクリスマスです

 イギリス、ビクトリアの有名な女王の夫、アルバートは国王と金持ちのいずれでもありませんでした。
それなのに、本当にビクトリアはアルバートを愛していました。

 ある日、口論の後に、アルバートは自分の部屋に行って、そしてドアを閉じました。
少し後で、女王、ビクトリアはアルバートの部屋に行きました。
ドアをノックしてアルバートが答えました‥

 「誰ですか?」
 「イギリスの女王」とビクトリアが言いました。
 ドアは閉じられたままでいました。
 再びドアをノックしました。
 「誰ですか?」
 「イギリスの女王」
 静寂。
 同じようにビクトリアは何回もしましたが、ドアは閉じられたままでいました。
 最後に、ビクトリアは
 『誰ですか?』という質問にこう答えました‥
 「私はあなたの妻、ビクトリアです。」
 ドアはすぐに開きました。

 何度も、神は人間のドアにノックしました。
 『誰ですか?』という質問に、何回もこう答えました‥
 「私はあなたの神です。」
 けどれもドアは常に閉じられたままでいました。
 最後に、クリスマスの日に、神がこう答えました‥
 「私はあなたの兄弟、イエスです。」
 ドアはすぐに開きました。

 神様は愛するために私達を創造しました。
 神様は私達をこのままで愛しています。
 たとえ私達が金持ちではないとしても、彼は愛しています。
 たとえ私達が国王でないとしても、彼は愛しています。
 たとえ私達が聖人ではないとしても、彼は愛しています。
 たとえ私達が自分自身を愛さないとしても、彼は愛します。

 彼は神としてではなく私達と一緒であることを望んでいます。
 なぜなら私達は神として彼を恐れて心のドアを開けませんから
 彼は兄弟の間で兄弟として付き合うことを望んでいます。
 すべての人間がただ1つの大きい家族であることを望んでいます。

 このクリスマスには、私達の兄弟、イエスを再発見しましょう。
 このクリスマスには、世界中で私達のすべての兄弟を再発見しましょう。
 差別と暴力を止めましょう。
 神と一緒に人間性のある大きい家族を作りましょう。

 何を待っていますか?
 これがクリスマスです。

ジョヴァンニ 神父